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昔の旅は…「張込み」 [感想]

TSUTAYAで「張込み」を借りた。この映画の冒頭は、汽車の旅だったことを思いだしたからである。

松本清張の原作を野村芳太郎が監督したものだ。脚本は、橋本忍。張込む刑事が大木実と宮口精二。犯人が会おうとしている元の恋人が高峰秀子。

DVDで見ると、横浜駅から佐賀駅まで乗っている。夜、横浜から電車に乗り、翌日の夜に佐賀駅に着く。ほぼ24時間だ。

映画が製作されたのは昭和32年。1957年だ。63年前だ。昔の旅は、こうだった。飛行機で移動するなど、普通には考えられなかった。

去年だったか、時刻表を買ったときに、1964年の時刻表の復刻版が付録についていた。新幹線が開業した年だね。

この時刻表を見ると、東京駅発17時で、翌日の12時半に鳥栖駅に着く。これは特急を利用した場合の話である。17時間半かかっている。

最初は電車に乗るが、途中から汽車に変っている。東海道線が全区間電化されたのは昭和31年(1957年)である。この時の記念切手をまだ持っている。大阪以西の山陽・鹿児島本線は汽車だったのだろう。

こういう映画を見ると、日本の変貌に驚く。佐賀市でロケしているが、昔の街並みはこうだったと懐かしくなった。
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