ペッパーランチ

久しぶりで近くのフードコートにあるペッパーランチで食べる。去年、食中毒事件を起こしてから敬遠していた。ハンバーグが原因だった。この店では､ハンバーグを半焼けの状態で出していた。「よく焼いてから食べてください」と店員に注意されたものだ。食中毒の原因となる細菌は､肉の表面に付着している。ステーキだと表面を焼けば問題ないが、ハンバーグは肉をミンチにしているので細菌が中に入り込んでしまう。中まで火を通さないと、食中毒を起こす可能性が高まる。食中毒を起こした人は、生焼けのまま食べてしまったのだろう。

今回行ってみると、店も対策を打った。ハンバーグは中まで火を通して出すようになった。焼く時間がかかるので、呼出しの端末を渡された。以前は､注文場所の横で立って待ったものだ。

ペッパーランチというと思い出がある。

ペッパーランチは以前にも食中毒事件を起こしたことがある。サイコロ・ステーキが原因だった。サイコロ・ステーキは肉を攪拌しステーキ状に固めたもので、中まで焼かないと細菌が死なない。

当時住んでいた家の近くにペッパーランチがあり、繁く通ったもので、マスターとも懇意になった。この事件のあと客足が途絶え、そのうちにライバル店ができ、店は下火になった。他の料理に鞍替えしたが、客足が戻ることはなかったようで、その内に閉店した。あのマスターはどこへ行ったかと気にかかるが、顔も半分忘れたから、出会っても分らないだろう。

タグ：ペッパーランチ