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イールドカーブコントロール維持 [感想]

18日、日銀は、イールドカーブコントロールを維持することを決めた。

ヘッジファンドは、0.25%幅を広げると読んでいたようである。これで円高方向になるから、円買いドル売り、円安メリット株の売り仕掛けをしていたらしい。

それが外れたことで、一時的に巻き戻しして、円安になり輸出関連株が買われた。空売りの買い戻しである。翌日には元に戻ってしまったが。

黒田総裁がダボス会議に出席する前ということで、市場に荒れさせたくないと考えれば、現状維持は納得のいくことである。

別にもう一つの意見がある。それは米国の債務上限問題の絡みである。米国の債務が上限に達した。これで日本が金利を引き上げれば、アメリカ国債の売り、日本国債の買いに走るかもしれない。すでに米国は景気後退に入っている。ここで金利が上昇すれば、景気の後退は深刻になる。

多分、米国から、現状維持してほしいと要請された可能性がある。例によって日本が尻ぬぐいをしているわけだ。

この説が正しければ、米国の債務上限問題が解決するまでは、日銀はイールドカーブコントロールを維持することになる。

米国の債務上限問題は議会がねじれているので、簡単には解決しない。現状が予想より長く続くかもしれない。

現状では、6月5日までに、議会が債務上限の引き上げ、もしくは凍結しなければ、デフォルトになる。

6月5日までに問題が解決すれば、日銀もイールドカーブコントロールをやめるだろう。

直後の日銀政策会合は、6月15日、16日である。6月は不思議な並びになっていて、米国のFOMCは6月13日、14日である。つまり、FOMCの翌日に日銀政策会合がある。

各種統計の数字次第のところもあるが、6月は、思惑で、市場のボラが高まると予想される。

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