時代は変わる

時代は変わる。変わるというより、変わったといった方がいいのか。

気がつかないうちに変わってしまった。

「アメリカ大統領選　勝負の分かれ目」（大石格）を読んだ。大統領選の話も面白いが、最後のスポーツ・音楽から見るアメリカの変化が興味深い。

アメリカのスポーツと云えば、なんといっても大リーグだろう。大谷の活躍も注目された。

ところが、アメリカで一番人気はアメリカン・フットボールでダントツ。二番目がバスケットボール。三番目が野球だが、サッカーに追い抜かれそうだ。好みのスポーツも変わってしまった。我々の青春時代の１９６０年には確かに野球が一番人気だったとグラフで分かる。我々のイメージは、青春時代のままである。頭の中のデータを入れ変えるのは難しいし、遅れがちだ。

音楽の世界についても同じことが云える。日本では洋楽を聴く音楽ファンが激減しているらしい。２０１８年の洋楽の売上金額に占める比率はたったの１１％である。我らの青春時代はアメリカン・ポップス抜きには語れない。それがたったの１割程度に縮小したのだ。気がつかなかった。

時代は変ってきている。これからの変化はより激しくなるだろう。時代についていけない。