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従兄弟と [感想]

21:33 2022/11/07

小田急沿線に住む従兄弟と会う。近しい間柄ではない。数年に一度会うかどうかだ。

連絡が来て、食事しようという。「いつまで元気でいられるか、分からないから」といわれ、会う気になった。こちらも、いつまで外出できるか、分からない。今冬が最後かも知れない。先がない。

「食欲がなくなってなぁ。食べられなくなったらオシマイだね。食欲がなくなる、体力が落ちる、死が近づく。これは自然の道理だろうな。」

「まったく、寒くなって、急に食欲が落ちてきた。これには自分でも驚いている。食べるのもどうでもいいという気になったいる。外食もキツいし。量が多すぎてついていけない。シニア・ランチがほしいところだ。子供ランチぐらいでちょうどいいぐらいだ。」

「女房も食事を作るのが面倒らしい。コンビニで買ってきたものをちょいと盛り付けするだけだ。それでも、二人で食べきれない。一つ買って半分ずつでいい。食品が値上がりしているが、高齢者には余り痛くない気がする。食べる量を減らせばいいからね。」

「老いは、自分がなってみなければ分からないところがあるね。親父の介護をしたことがあるが、あれが正しかったかどうか、今では疑問に思っている。どんな気持ちで親父は介護を受けたのだろう。」

「『死ねない老人』という本を読んだが、本当に死ねない。医者が邪魔をするから厄介だ。こういってはなんだが、自分はガンになることを期待している。」

「う~ん、そうだなぁ。」

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