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DVD「遠い太鼓」 快作だが… [感想]

「 遠い太鼓」 を DVDで見た 1951年製作。古い 映画である。以前にDVD化されていたが、画像が甘く、落胆した覚えがある。

今回はシマホ(島忠)で見つけ、紙の安っぽいジャケットで1枚93円で販売されていた。今回のDVDは画像鮮明、色も褪せていない。安いからと云ってバカに出来ない。

この映画は、 昔はワクワクして見たものだ。 主演はゲーリークーパー 。 監督はラオール・ウォルシュ である 。ウォルシュの映画はアクションが派手で 飽きることはない。この映画もまた同じ。

舞台はフロリダ。ゲーリー・クーパーに同行するジャック・ウェブの 日誌という形で話は進行する 。時は1840年である 。当時は、第2次 セミノール戦争の最中であった。 セミノール族に武器を売却している武器商人の砦を攻撃し 武器庫を爆発する 。その後に船で戻る予定が セミノール族の追撃を受け、生きて戻れないと言われる 沼沢地に逃げ込む。

ということで この映画は 敵(セミノール族)の追撃から逃れる逃走劇である。フロリダを舞台にしているが 西部劇のジャンルと言える。また、 沼沢地を 舞台にしているということで ジャングル映画とも言える 。当然のことながら、毒蛇や鰐が出てくる 。

死の沼沢地を通り抜けると言う割には 案外あっさりと 脱出に成功する。危機は大きく解決は簡単に。これはハリウッド映画の常道である 。

まあ、今思えば この 映画は 先住民を敵視しているし、セミノール戦争も残酷な殲滅戦であったことは知られているので、もうこういう映画は製作できないだろう

時代の変遷は激しい。価値観は変る。過去にはなんとも思わなくなったことが今は問題視される。現代は新しい文化大革命という時期である 。古い映画は今の時代にそぐわないものが多い。映画としては 抜群に面白いが 内容で 引っかかる所があるのは致し方ない。

こういう映画を見るにつれ、長生きするものではないと思う。古めかしいからと、昔の価値観を否定されると、アイデンティティが失われる。これが高齢者にはきつい。

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